2007年6月30日(土)
 

数年来お世話になっている板橋のI屋は店舗とウェブショップの両方で信頼度ベストのワインショップ。今日はウエブサイトでチェックしたオーストリーのワインを実際にお店へ買いに行く。2000円台クラスとは思えない美味しさで久々に感激した。こちらではどんなワインをチョイスしても価格なりあるいは価格以上の印象で満足レベルは常に高い。セレクション的にも良好で「カリテ・プリ」との提言に劣らずコストパフォーマンスに優れたワインを仕入れ正当価格で販売している。そして徹底した品質管理が素晴らしい要素になっている事を今回再認識した。扱うワインは全てお店から少し離れたワイン用倉庫に置いてあり、ここから店舗販売と配送への出荷がされるのである。ワインの理想的な保管条件の温度は10度〜14度、湿度は70%前後。注意する点は乾燥、光は必要時のみ点灯できる暗所、振動を避ける、異臭のある物と一緒にしない、必ず寝かせるなど。輸送に適したコンテナは温度変化のないリーファー・コンテナ。どれが欠けても劣化に関与するからとても大切な事だ。


2007年6月29日(金)
 

高円寺のガード下にある居酒屋で飲む。オープンして間もないこちらの料理は研究熱心さがうかがえる楽しくリーズナブルなラインナップだった。私の2大好物であるアボカドと鰻をオーダーする。アボカドの方はマグロのすき身とのトロトロの和え物でネギ等を入れた和風仕立ての料理。バゲットに載せディップ的な前菜として美味。アボカドレシピでは先週のお店でいただいたバター醤油焼きが新鮮な発見として印象深かった。またメキシカンシーズニングで合えたワカモーレや、海老とのミックスもオーソドックスな組み合わせとしてお馴染みだがまだまだ奥は深そう。鰻の方は細かくした蒲焼と卵とクリームチーズの混合で初めて出会うハーモニーだった。鰻のタレの甘さ加減とチーズの配分に課題は残るけれど、発想と工夫のあるアレンジでなかなか参考になった一品。鰻料理には専門店での定番的メニューとは別にドリアやトマト煮などイタリアン風アレンジも上手くいけば絶妙。ぜひ一度食べてみたいのは静岡県の某デザートメーカーの打ち出した鰻チョコレートケーキ。鰻とカカオのマリアージュは絶対イケルと思っているのだがいかがかしら。


2007年6月28日(木)
 

いつもの喫煙カフェで保険会社のYさんとミーティング。3月27日発生の事故に伴う一連の手続きが目的だが自分もこんな姿で会うとは情けない限りである。しかしながら彼女は温かかった。いつにも増して今回の怪我には不敏に思ったのだろう、可哀想を何度も言っていた。しかも怪我が多発する私を呆れず否定せず、安心させてくれるお言葉使いはプロフェッショナルな仕事範囲とはいえやはり嬉しいもの。今日は事務的なお話と高度重症の怪我や病院の噂話などが半々の展開になったが、本当は保険の見直しなどのご案内をしたかったそうだ。Yさんには毎度ご面倒をおかけして非常に恐縮を感じています。どうしてこう手間のかかるお客だなどと思っているだろうな。これからは些細な事にも注意を払い怪我をしないように心掛けたいと思いますので今後ともどうぞよろしくです。次回は健康な体で何かポジティブな話題でお目にかかりたいものです。


2007年6月27日(水)
 

1週間前に比べて体重が約1kg減っていた。ギプスをした当初は違和感と共にその重さは1kg近くあるのではと感じたが、痛みも大分消え感覚が甦った所での予想は400g程度だろうか。これを含んだ体重の減りは次のような事が原因。摂取カロリーの減少としてランチ代わりにしていた乳脂肪と栄養豊富なジェラートを食べられなくなったこと、調理が無理な食材は省き他も面倒だからと量を減らす傾向、お酒も控えめなどが挙がる。反対に増えたものと言ったら無い。食欲は気力が影響してくると改めて思った。料理する間に疲れてくる、食べるのに不自由、食後の後片付けも中途半端になるといったダメージは食べる元気を消しているようだ。現在の調理時間は通常の約1.5倍の1時間半、食事時間は変わらず1時間半、後片付け時間も変わらずで全てを終えコーヒーを飲み始める時間はほぼ同じである。帳尻を合わせるために結構必死だから、スポーツクラブに行かない割には同等のエネルギーを消費し睡眠時間も変化なし。


2007年6月26日(火)
 

野菜の皮むき器を購入。先日友人宅で使ってみてその便利さを自炊歴20年以上の今になって初めて知った。力を入れずに栄養分があると言われる皮と実の境部分も深く削りすぎず薄く剃ることが実現できる。今の自分にとってはお助けのアイテムだ。100円ショップの売り場を見てバリエーションの多さからもメジャー商品ぶりに驚いた。また面白いことにこの製品は全てメイドインジャパン、しかも新潟県燕市のメーカーが並ぶ。刃の部分はステンレス製だからだろう、さすがは磨き屋シンジケートなどで知名度のあるステンレス工業のメッカならではであった。刃の切れ具合とカーブのある物に沿ってクルクルと軽快に回転するバランスを要する技術が生きている。こういった金型は未だ中国などでは難しいのか採算が見合わないと見た。ただ大きな野菜やフルーツの皮むきには適しているけれど小さな物には難しいことが残念、片手だけでは。


2007年6月25日(月)
 

ギプスの手の痛みは軽減されてきたけれど今、腰が痛い。3か月前のぎっくり腰がまだ完全には治っていなかったということだが、原因は動きすぎと見てほぼ間違いない。右手が使えない代わりに普段より体全体を使っているようだ。何かを運ぶ際に何度も往復する、前屈など無理な体勢で作業をする状態が多くなり、足や腹部や口などを活用させたりしているのが負担になってくるのだろう。取り引き先での仕事、人と過ごすなどで外出している昨日までは感じなかったのだが、家にいると働いてしまうのは性分なのだろう。一人で安静という行動にあまり慣れていない貧乏性。スポーツクラブへも行く事ができない今日などは少し念入りに部屋の掃除をしてしまうからだと自業自得。更にギプスを覆う三角布のタスキを提げている肩もこり始めてきた。怪我の対象が2つ以上にならないように、これからはリスクを減らす動き方を心掛けよう。ギプスをしてまだ1週間、これから大丈夫だろうか。カレンダーを見るのを止めた。


2007年6月24日(日)
 

静岡から上京しているSちゃんと荻窪で会う。夕方の短い時間だったけれど元気そうな様子で話ができたことは有意義だった。話題は彼女の新しい仕事を含めた近況と、私の骨折話から体の事が中心になった。彼女が転職した職場は病院の整形内科と何だかタイムリーな所、また今になって長い時代のバリ生活の影響からか皮膚にシミが出始めてきたと言う。そして子供時代に肘を骨折した事実を今回初めて聞き、当時に掛かった接骨医が悪かったそうで今もその後遺症として左腕が少し曲がっていることを知った。自分の可愛そうな体験からか私の骨折に対して「1年ぐらいかかるんじゃない?」とドキッとすることを言われる。しかしこの数日間で鎖骨を折った男性が現在も変形したままのお話や、事故で頭蓋骨を折った方、高齢の場合は元の状態に戻るまでに数年かかるなどの話を思い出して恐ろしくなる。昨日の通院で先生は「正しく着いているからこのままで〜」とは言っていたものの、現状態もリハビリにも不安になってきた。とりあえず今は治すことに専念するべき、注意一秒怪我一生は今の段階の意識ではないにしても。


2007年6月23日(土)
 

いただいたドイツの白ワイン。思い起こしてみれば自らドイツワインを購入したことがあっただろうか。ドイツ他EU諸国料理辺りのレストランで何度か飲んだ以外では、パーティや飲み会や姉が輸入業者の友人から入手した物などと他人セレクトによる経験ばかりだった。このワインはナーエ地方の生産でラベルに記載されているシュロスカペレというのがおそらく葡萄品種。軽やかで香りも味わいもおとなしい印象、甘味のないメロンと合わせると可もなく不可もなく中途半端な調和に留まり、鯖グリルとではワインが負けたけれど香り付け脇役としてのセロリやニンニクなどの野菜とはフィットした。このタイプを含め白ワインを普段飲み慣れていないため全体的にどうもよく掴めない。ワインとは違った飲み物に思えてしまう偏った傾向は宜しいとは言えませんね。ドイツワインの認定として称号付きは「QmP=Qualitatswein mit Pradikat」で13の限定生産地域内の更に小さい区画ベライヒという特定地区産の物に限定。その下に指定地域優良クラスの「QbA=Qualitatswein Bestimmten Anbaugebietes」がある。今日の1本はQmP、カビネット4つ星。


2007年6月22日(金)
 

今夜は中野のダイニングバーで飲む。かつてなかった程の自制スタイルで。付き出しの旬菜やお豆腐の小皿料理からお刺身などの和食においては、まずはお箸でいただいてみる。左指先から腕全体に不必要な力が入る割には食べるスピードはかなり遅くて滑稽だ。友人曰く「ダイエットの人には利き腕でない方で食べる事が効果的。」と言う通り口に入れるまでに疲れてしまう一つ一つの動作を実感する。お酒は料理ペースに合わせて意識的にゆっくりと進行させてみた。ビール1杯と日本酒2合、それでも酔いって感じるものだ。こんな風に緊張を保ちながら少しずつ飲むのも楽しいとわかった。お酒を飲み始めて20年以上も経った今更になって気がつくマトモな飲み方といったところだろうか。こちらのお店は料理もお酒にも工夫があり興味深くて清潔で落ち着いた雰囲気も、心身共に弱った今の私にとっては良好な要素となった。シチュエーションに加えて一緒に飲む人や話題、体調なども酔い方愉しみ方に影響するけれど、自分は今後このスピード感覚を忘れずに長い人生を行きたいなどと思った一夜。


2007年6月21日(木)
 

こんな体なのに取引先の仕事が忙しい。既に左手によるマウスの操作はスムーズに行っているのに加え、今日は右手でキーボードも少し打てるようになっていた。ただ肘を上げ上から押す方法のため長時間姿勢はキツイけれど、指先のリハビリ的にはいいのかもしれない。テキスト入力とマウス利用でPCの仕事ってできるものだ。普段よりも緊張しているから仕上げるスピードもそれ程落ちてはいないと思う。困難な操作としてはイラストレーターとフォトショップにおけるショートカットだった。キー3つ以上、キー2つと同時マウスクリックなどは拡大と縮小、画面ドラック等での多用する操作だから一瞬戸惑い次第にイライラしてくる。また今だから痛感するマックの入力ソフト「ことえり」のバカっぽさ。自分はこれまでラッキーにもほとんど使用せずに来ていたが、こちらのマシンには未だこの入力のみ。不慣れな事が現状態で大きなハンデになる。左手は上達してきた。今日は手のひらで蚊を一発目にキャッチ。尤も窓からこの家に入ってくる虫達は皆カヨワく正確にはここで衰弱して行く様子、簡単に捕らえることができる日常だが今回はお見事。


2007年6月20日(水)
 

タイムリーに母親から勧められたNHK「ためしてガッテン」の骨粗しょう症テーマの再放送を見た。どうやら私の今回の骨折はタイミングも悪かったような気がする。番組によると破骨細胞が骨を壊すのに約20日、その後に骨芽細胞が骨を再生させるのに約90日かかるが作り変えられるこの期間の骨は折れやすいとの事。更に女性ホルモンが減ると破骨細胞の働きを活発化させ再生部分が増えると解説。どちらも思い当たる状態だった。現在は骨密度で説明できる骨折のリスクは70%程度の見解だそうだがそれ以外で自分に当てはまる骨折リスク要因としては喫煙習慣による1.3倍〜1.8倍など。それと過去に骨折したケースは2倍というから要因は増えた。またスポーツとして継続しているのは骨を強くする効果が小さいと言われる水泳、ビタミンDを合成させる日光浴など避けているため極小だ。ギプスをしてまだ3日目、外れるまでタイムカプセルにでも入っていたい心境になる。食生活で使用不可能な事はペッペーミル挽き、アボカド、お箸。


2007年6月19日(火)
 

こんな状況なのにルーターが故障したらしい。一昨日にファームウエアの更新をした後で調子が悪くなり昨日はメーカーのサポートセンターに電話して何とかもち直した様に見えたが一時的に過ぎなかった。接続が不安定なのは以前と変わらないので再度サポートセンターに電話。結局機器本体を修理センターに送ることになる。幸いコンパクトな筐体だから梱包はほぼ楽勝、同胞する受付ナンバーの記入は左手で油性太マジックを使ってごまかそうと大きく書いたもののやはりホラー調子になってしまった。今日はH整形外科にて問診のみの診察が終わった後で中央郵便局まで持って行く。修理センターの住所が記載されているルーターのマニュアルと名刺を渡して送付状を書いていただき、ついでに封印のフィニッシュもしっかりとしていただく。この辺りの応対はコンビニの場合どんな融通の利かないスタッフに当たるかで不信なのでやはり局員へ依頼するのが懸命でしょうね。丁寧な対応に感謝。


2007年6月18日(月)
 

ギプスをする。予想していた手首周辺のつもりが、その全長は昨日までの処置と変わらない。先生からは「歪みもないからこのまま動かさないで3週間程度でギプスを外してその後はリハビリ〜。」とざっと説明を受けるが、MRIの写真を見てもどこが折れているのかよくわからないものだ。まずはズレる不安は解消されたもののなかなか重いし太いし痛みも消えない。不便な事としては文字が書けないのが筆頭、次いて鋏が使えない、左腕が洗えない、包丁が困難、瓶の蓋とビニールパックの開封に四苦八苦などなど。何をするのにも2倍〜10倍の時間を要する中で最も厄介なのは洗濯と布団カバーのセッティングだった。外出した方がラクだし疲労も少ないことがわかる。人々はこんな時に優しい。レジでお財布ファスナーの開け閉めをサポートしてくれるのはもちろん、トイレのドアを開けてくれる、荷物を一時持ってくれる、人込みで嬉しいのは避けてくれるために人に触れずに歩ける事。


2007年6月16日(土)
 

いつかは起こると思っていた事態がこんなに早く突然に来てしまった。3月末に見舞われたぎっくり腰の際に初めて測定して知った自分の骨量は50歳代半ばという事実。この日から処方された骨強化剤を1日1粒欠かさずに飲み続けてもうすぐ3か月になる。今週の水曜日には長かった通院も一応終了した矢先の事である。昨夜は酔って帰路の自宅近くの何故かよく転ぶ場所でまたしても転んだらしい。かつてない痛みで泣きながら寝た。今日は病院へ行こうと早く起きたものの吐き気がして気分が悪く右手首は赤く腫れ上がっている。とりあえず最寄りのH整形外科へ行く。レントゲンを撮って相変わらず愛想のない先生は「骨折していますね。」と、さすがスポーツドクターとして慣れているのだろうが軽く言った。月曜日にギプスをするまでの今日はスポンジ状の当て木と包帯の処置。肘上10cmの所から指の第一関節まで100度位で固定されかなり不自由を感じる。情けなく悲しい結果に自分の体の軟弱さと行動の如何をただただ考える1日。


2007年6月10日(日)
 

今日はTOAデー。新宿、渋谷、中野に店舗を展開する生地屋TOAが毎月10日に定めた感謝セールの日である。限定商品を1m10円で販売するという企画。一人10mまで、選ぶ生地は残りが足りない物意外は1種類のみ、引換券を持っている事が条件になっている。中野に住みこのサービスを知って5年半、スケジュールの都合がつく8割は実行している私にとって通算おそらく20回以上通った恒例行動だろうか。このため大量の生地保管スペースを押入れ内に占めるという現状を生み出してしまった。裁縫が好きでも必要な訳でもなく大判の布を利用するアイテムも多くはない。時々誰かに贈るためのカーテンやクッションカバーを作ってはいるものの結果的には増える一方である。ではどうして買いに行くのか、私もよくわからないが何分セコイ性分ゆえと思う。さて今日の引換券は先月小さな買い物をして入手済み、行かねば12時には起きなければと予定にする。TOAデーのもう一つの制約として午後1時終了というルールが自分にとっては最大のネックと言える。これは時間厳守体制で、過去に一度5分程度過ぎた際に締め切られて以来キモに銘じていた。しかし今日目が覚めたのは12時半。おまけに本降りの雨だからチェーン具合が良くない自転車に乗るのも諦めざるを得ない悪状況。支度をしながら行くのを止めようかと迷いつつ気合いで12時50分に家を出て走った。中野ブロードウェイB1階の売り場に着いた時点では確実に1時を回っていたのでスタッフの方に尋ねる。指揮官である店長さんがちょうどトイレから戻って来るラッキーなタイミング、整理券をもらい購入に至った。この企画は数年前では30人は並んでいるのが当たり前で待ち時間も長く、年配女性やアラブの方々が繰り返し並ぶ光景でも賑わっていたのだが、最近は人が減少した様子だ。皆さん飽きたのかな、それとも対象となる生地って元々こちらで1m90円単位で売られている事実に気がついたからかな。


2007年6月9日(土)
 

南ローヌのジゴンダスを飲む。3か月程前にウェブで購入して自宅セラーでこのチャンスを待っていたもの。作り手はクロ・デュ・ジョンキュアス、ヴィンテージは2001年。ボトルの形状がポートやマディラに見られるようなずん胴でどっしりとしたボトムに注ぎ口が長い独特なフォルム。穏やかな甘い香りからの味わいは濃く果実の凝縮感を持ったボディ。どことなく田舎っぽさとグルナッシュの豊かさが強く出て滑らかなタンニンと共に響いてくる印象。ただ今夜の料理は控えめすぎたのか今一つ相性の合うものがない内でも意外にフィットしたのがフライドポテト。このワインも好みのタイプとして然りローヌには愛すべきワインが多い。とは言えジゴンタスもこれまでに飲んだ本数となると未だ1桁台という現状。記憶に残っているのは2002年4月にKさん邸でお父様コレクションの中から選び飲ませていただいたシャトー・ド・サン・コスムの1999年のジゴンタス。図々しいけれどいいワインと楽しい時間が忘れられない思い出だ。ローヌ河に沿って畑が広がるローヌ地方は北部と南部に分けられるがその対照は特徴的だろう。北部は大陸性気候で河岸急傾斜地、南部は地中海性気候で石灰質砂岩平地。醸造では北部は基本的に単一品種あるいは主要品種比率が高く赤はシラー、代表銘柄はコート・ロティ、エルミタージュ、コルナスなど。南部は複数品種が一般的で赤にはグルナッシュ、ムールヴェードル、シラーなど、代表銘柄はシャトーヌフ・デュ・パプ、ヴァケラス、ジゴンダス、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュなど。生産量を見ると5:95の関係でありながら格付けAOCは北部が8個、南部は5個との格差。しかし南部地区では1980年頃から可能性を探ろうと品質向上が始まり次第に地域レベルの距離は縮みつつある傾向らしい。1ファンとして頑張れ南ローヌとエールを送りたい気分もあれど品質・価格共にバラエティに富む楽しみが失われてしまうとつまらないとも懸念。


2007年6月3日(日)
 

1年ぶりの競馬は別に思い入れがある訳ではなく昨年に引き続いて安田記念。4月に完全リニューアルオープンした東京競馬場へG1レースで行くチャンスは今シーズンでは今日だけの事、最近のG1は皐月賞、NHKマイルカップ、ヴィクトリアマイル、日本ダービーと連続荒れているムードから今回も面白いかもという発想、天候も良いなどが行動の動機になった。競馬場に向かいながらピックアップした馬は「測量の日」に因んで2番ダイワメジャー、ダービー勝利のウォッカ勢いで牝馬に期待して18番ジョリーダンス、過去2年の成績から外国のせん馬に流れを托して9番ジョイフルウィナー、紫陽花を見て友達の名前に勝手に関連付け8番スズカフェニックス。パドックをチェックして新たに加えたのが5番コンゴウリキシオー。馬券は馬連で8通り、自分では珍しく抑えとして枠連も3通りを買う。結果は2-5-18、人気馬イコール強い馬の勝利。配当は馬連が2030円、買ってはいたものの残念なのはその中で一番堅い倍率の馬券だったこと。前売りオッズで192倍を最高に一律同じ金額で買ってしまったのがバカだった。あと毎度のケースで3着の馬を狙う惜しさ、2着3着で95倍、1着3着でも50倍だった。とりあえずは当たったという数年以来の実績ができたので善しとして次レースに挑んだ。最終の12レース「江の島特別 」には安田記念の半分のお金を投入。全く眼中になかった8番レイルバードが1着に来た結果は8-18-14で馬連が11810円の万馬券。2着の18番ヒカルベガは見当に入れても対抗馬で外してしまったから悔しさはそれ程でもない。本日の2レースでプラマイ総括すると儲けは500円という決算になった。もちろん交通費は範疇に入れたくはない、控えめにドトールでコーヒー180円。勝負とは言い難いイベント的な私の競馬傾向もそろそろ硬貨無しで思い切ってみたら。


2007年6月2日(土)
 

先日テレビ東京の「シンボルズ」という番組で紹介されてその存在を知った確珍犯、いや野方配水塔を見に行く。自宅から歩いて約30分程度、哲学堂と青梅街道を横切った中野通りを北へ行きしばらくすると左側にドーム型の屋根部分が突然現れた。みずのとう幼稚園の背後にそびえる姿はなかなか異質な存在感である。恐ろしさすら感じさせる巨大建造物として、大船観音を東海道線車内から初めて見た時のインパクトに匹敵する印象だ。幼稚園に沿って迂回し塔の建つ水の塔公園へ入る。塔は小さな敷地の中で大木に囲まれ、公園の周囲には住宅が密接しているために全体像を見渡せる位置が付近には無い。また幼稚園側がおそらく正面だろうが下層部2/3は隠れ、道路を渡ると電線が入り込んでしまうといった撮影的には少々残念な立地の現状だ。私と同類かと思しきロケハンしている若い男の子2人に倣って幼稚園の門の隙間からカメラに収めて帰る。野方配水塔は関東大震災後に荒玉水道の給水場に作られた供給タンクで現在は災害用の給水槽になっている。解説の看板にも東京近郊都市化のシンボルとの記載。着工1927年、完成1930年。高さは約33.6メートル、基直径は約18メートルの鉄筋コンクリート造。円筒型のロマネスク様式で入り口、階段室最上部の窓、塔本体頭頂部等に小さな塔が設けられているのが特徴である。空襲時の弾丸の傷跡も残されているそうだが、番組内でみうらじゅん氏が「絆創膏」などと表現していた幾つかの四角い塗り直しあるいは修繕跡の方が目に付いた。設計は近代水道の父と言われる工学博士の中島鋭治とも周知されているけれど中島洋吉との説もあるらしい。