ベルリンの壁 March,1989

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●ベルリンの壁
写真は1989年3月当時のもの。春だというのにかなり肌寒く、壁に近づくにつれて独特の重い空気を感じずにはいられなかった。旧西ベルリンを取り囲んだ壁はペインティングで覆われている。ところどころに展望台があって壁越しに東ベルリンを見ることができたが、どことなく異様なムードが漂っていた。1989年11月のベルリンの壁崩壊から時代は人種、宗教、言葉、習慣などあらゆるボーダーレス、また性、年齢、スピリチュアルなものへの回帰と解放の流れへ向かった。

●国別管轄の方向板
S-Bahn「Anhalter Bt.」近くの壁付近で見かけた。第二次世界大戦後の諸外国の管轄地域を示す方向板らしい。

●Checkpoint Charlie付近の壁
旧西ベルリンから東ベルリンへ入る際の入り口として代表的な、チェックポイントチャーリー地点付近の壁を北方角に撮影。左端にあるのがブランデンブルグ門。

●壁博物館 Haus am Checkpoint Charlie
通貨検問所であるFriedrich-Str.(チェックポイント・チャーリー)の近くにある博物館。ベルリンの壁が作られた当時からの写真やフィルム、関係物品などを展示している。トランクをつないでその中に入り脱出した人や、様々な手段で東から西へ逃げた経緯、成功と失敗例などの記録の紹介が興味深い。また銃痕の残った車や、東西を渡そうとしたロープなどリアルな物もあり、ベルリンの壁を考えるにおいてはかなりのボリュームを備えている。

●旧東ベルリンを臨む
ブランデンブルグ門付近にある展望台から旧東ベルリンを臨む。中央にうっすらと見えているのは東側のテレビ塔。