- メキシコシティの壁画
メキシコシティは街中至る所に壁画が溢れている。劇場や大学、学校の壁面、ビルの外壁、病院、マーケットの内部などに有名画家達の壁画が多く見られる。文部省の内部は、壮絶な数のディエゴ・リベラの壁画で埋め尽くされている。
背景にはメキシコ革命があった壁画運動が生んだ数多くの壁画は、まさに国民文化の遺産である。
特定な誰かのものに終わらない壁画は、全ての人に公平な最高の芸術と言える。
- メキシコの壁画の歴史
テオティワカン、マヤなどの古代都市時代においても壁画は描かれていた。スペイン植民地時代には教会に宗教的モチーフの壁画が描かれている。1821年におこる独立達成以後は政府の反教会政策によって一時壁画の文化は失われる。その後のメキシコ革命が終わる1922年、革命政府の文部大臣ホセ・バスコンセスが画家達に壁画制作を提供したことをきっかけに、画家や彫刻家達が組合を結成して声明を出したことが「壁画運動」のスタートとなった。その時のモットーは「万人のための教育と戦争の芸術」である。
- メキシコ壁画運動の巨匠達
- ディエゴ・リベラ
1886〜1957
- ホセ・クレメンテ・オロスコ
1883〜1947
- ルフィーノ・タマヨ
1899〜
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